こんにちは。茨城県古河市のいけがき皮膚科院長の生垣です。
本日は、ニキビ治療薬であるディフェリンゲル(後発品だとアダパレン)について話しをします
ニキビの治療薬で、ディフェリンゲルを処方されました。どんな薬ですか?
副作用が少なくニキビに対して効果的な薬ですが、注意点もあります。今回はそちらを詳しくお話していきます。
こちらのブログの内容は以下の動画でも説明しています
ディフェリンとは
ディフェリンは、主成分としてアダパレンを含むニキビ治療軟膏です。ニキビの原因である毛穴の詰まりを改善する効果があります。
ディフェリンゲルに含まれるアダパレンの濃度は0.1%であり、保険適用の医薬品となっています。アダパレンには抗炎症作用もあり、ニキビの赤みも改善する効果があります。
ディフェリンはニキビの初期段階から炎症が収まった後のニキビ跡にも効果があります。
このようにディフェリンはニキビ治療において効果があり、正しい使い方を知ることで効果を最大限に引き出すことができます。
ディフェリンの使い方
ディフェリンは主に夜に使用することが推奨されています。
塗り方については、以下のポイントがあります。
ディフェリンの効果が出るまで
ディフェリンの効果を実感するためには、約3ヶ月程度の継続的な使用が必要です。
したがって、ニキビの方は継続的にディフェリンを使用することが重要です。
ディフェエリンの副作用
ただし、ディフェリンは肌に刺激を感じることがあるため、最初の数週間は刺激を感じることがあります。特に敏感肌の人やアトピー性皮膚炎の人などは注意が必要です。
しかし、多くの方が数週間で刺激を感じなくなることが報告されています。
ここがこの薬の難しいところです。
副作用があらわれたら
では、どのようにすればよいでしょうか?いくつか方法があります。
以上3つの方法を組み合わせても良いと思います。
ただし、本当にアレルギー反応が強くでて使えない方もいらっしゃいます。そのような方は中止した方が良いです。迷う場合は、皮膚科を是非受診してください。
使用上の注意点
ディフェリンは顔への塗り薬になります。胸や背中のニキビには、別の薬になりますので、皮膚科で相談しましょう。
これもディフェリンの効果がでない原因の一つで、2か月で1本くらいしか使わない人がわりと多いです。先ほど話したように、毛穴のつまりを抑えニキビ予防ができる薬になりますので、顔全体にぬってください。赤いボツボツのところしかぬっていなかったという人も多いです。
是非、ヒリヒリや赤みがなければ1か月1本を使いきるようにしてください。
あと、顔全体的にディフェリンを塗って、抗生剤であるダラシンや、アクアチムやゼビアックスなどを赤いボツボツに重ねてぬったりする事もあります。
他の毛穴のつまりを良くする薬である、ベピオやデュアックなども組み合わせる事も可能です。
まとめです
ただ、ぬってから2週間は赤みガサガサが出やすい薬になります。問題はここでやめてしまう人が多い事です。赤みガサガサがでたら、保湿剤を併用する少ない量や範囲からスタートするヒリヒリしたら洗い流すなどの対処法があります。また、1か月1本使い切るようにしましょう。
治療効果が感じられるのが3か月が目安になります。効果がないと言って1から2か月でやめずに継続的に続けていきましょう。